企業賠償 解決事例
日通・ニチアス王寺工場事件
- 事件名
- 日通・ニチアス王寺工場訴訟
- 被害者
- 男性(悪性胸膜中皮腫による死亡)
- 作業内容
- アスベスト製品、原料の搬出、搬入作業に関する工場内作業
- 解説
- 昭和30年代から日本通運株式会社(日通)で勤務していた被害者が、日本アスベスト(現㈱ニチアス)王寺工場内でアスベスト製品や原料の搬出、搬入作業に従事して悪性胸膜中皮腫にかかり、死亡した事案です。2008年2月、日通とニチアス両方を相手に訴訟を提起しました。奈良地裁は両者に責任を認めて約2620万円の支払いを命じましたが、大阪高裁(控訴審)では日通の責任のみ認め、ニチアスの責任は認めませんでした。日通は一旦上告したものの、その後取り下げて事件は確定しました。
- 参照情報
- 大阪地裁判決平成23年3月30日・判例タイムズ1366号195頁ほか、大阪高裁判決平成24年5月29日・判例時報2160号24頁