企業賠償 解決事例
石綿肺がん賠償請求事件
- 事件名
- 大内訴訟
- 被害者
- 男性・石綿肺がんによる死亡
- 作業内容
- 造船所内の重量物運搬
- 解説
- 千葉県の造船所で働いていた労働者が、肺がんにかかって死亡した事案です。1992年に労災認定を受けましたが、企業からの補償がありませんでした。関東の古川武志弁護士が勤務先に対して慰謝料等の賠償を求めて1995年に提訴しました。当時、石綿肺(じん肺の一種)の所見がない肺がんについては、喫煙など他の原因もあるとして企業補償が認められていませんでした。古川弁護士が当時の医学知見を集積し、入念な主張を展開したことにより、1997年10月、勝利的和解で終結しました。この訴訟を通じてアスベストと関連疾患に対する知見を深めた古川弁護士は、大型訴訟である米軍横須賀基地石綿じん肺訴訟を提起しました。