実績紹介

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企業賠償 解決事例

米軍横須賀基地石綿じん肺事件
事件名
米軍横須賀基地石綿じん肺訴訟(第1次~第4次)
被害者
12名(第1次のみ。石綿肺管理2~4、いずれも死亡)
作業内容
基地内での軍艦の修理作業
解説
神奈川県横須賀市内の米海軍基地(旧日本海軍の造船施設)で艦船の修理、点検作業に従事していた労働者らが石綿肺を中心とするじん肺にかかり、続発性気管支炎等の症状を呈して多数死亡した事案です。古川弁護士らが1999年7月に第1次訴訟を提訴しました。国を相手取った大型の訴訟であり、長期化が見込まれましたが、古川弁護士の当初の予告どおりほぼ3年で地裁決着、全員について賠償が認められました。時効完成対象者3名のみ国が控訴し、残念ながら該当者のみ敗訴しました。被災者らの雇用主は日本国であり、米海軍が被災者らを指揮命令する特殊な雇用形態でした。米軍はアスベストの危険性を承知しており、その取扱いについて一定の記録を残しており、これらを入手できたことが訴訟上大変意義深いものでした。2004年(第2次)、2005年(第3次)、2007年(第4次)と、横須賀基地で同種の被害を受けた労働者らの訴訟も提起し、いずれも国と勝利的和解(第4次のみ判決)で解決しました。
裁判例情報
(第1次)横浜地方裁判所横須賀支部判決平成14年10月7日・判例タイムズ1111号206頁、横浜地方裁判所横須賀支部判決平成21年7月6日・判例時報2063号75頁ほか

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