関東弁護団裁判情報
1. 旧国鉄大船工場中皮腫被災事件
(事案の概要)
- 被告は旧国鉄、原告は被災者遺族
- 被災者は、1943(昭和18)年生まれの男性。1963(昭和38)年、旧国鉄大船工場に就職し、1987(昭和62)年4月、国鉄分割民営化に伴い退職するまで勤務。同工場で電車の検修工事、電車の改造の作業に従事してアスベスト曝露にあう。
2004(平成16)年12月、旧国鉄でのアスベスト曝露が原因で悪性胸膜中皮腫により死亡。 - 旧国鉄の業務災害(民間企業の労災に相当する制度)の認定を受け、補償を受給。
(訴訟の経過)
- 2007(平成19)年1月29日
業務災害補償で支払われない慰謝料などを求めて横浜地方裁判所に提訴。 - 2008(平成20)年12月25日、被告に全責任があることを前提に裁判所が慰謝料、逸失利益等全損害額を計算し既払い金を差し引いた金額を算出して和解案を提示、双方が受諾して和解成立。
2. JR貨物・旧国鉄操車場等中皮腫被災事件
(事案の概要)
- 被告はJR貨物と旧国鉄、原告は被災者本人(訴訟中に中皮腫で死亡。遺族が訴訟を承継)。
- 被災者は、1944(昭和19)年生まれの男性。1963(昭和38)年旧国鉄新鶴見操車場に就職し、貨物列車の編成作業に従事。1984(昭和59)年の操車場廃止後は国鉄分割民営化をはさんで、採用されたJR貨物を退職する2000(平成12)年6月まで新川崎駅等の貨物駅で貨物列車の編成作業に従事。旧国鉄、JR貨物における貨物列車の編成作業中にアスベストの入った合成制輪子(ブレーキ)の粉じんの曝露にあう。
2004(平成16)年5月、旧国鉄・JR貨物でのアスベスト曝露が原因で悪性胸膜中皮腫に罹患し確定診断をうける。 - 労災認定をうけ、労災補償を受給。
(訴訟経過)
- 2007(平成19)年3月27日
労災補償で支払われない慰謝料などを求めて横浜地方裁判所に提訴。 - 2008(平成20)年12月25日 1と同様の経過で和解成立。
